皆さんこんにちは。Pです。少し更新の間が空いてしまいましたが、本日は英検1級の価値についてお話ししたいと思います。
価値と言ってもどのような対象にとっての価値なのかを最初に定義したいと思います。ここではビジネスにおいて日本語で行うのとほぼ同等の成果を英語であげたいと思っている日本のビジネスマンを対象として考えたいと思います。
まず結論から言いますと、英検1級は大変価値がある資格です。
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現在は学生においても企業においても英語力を測る尺度はTOEICになっており、あまり英検は重視されていないように思います。英検と言えば中学生から高校生くらいまでが学校の勧めで3級〜2級を受けてその存在すら忘れてしまう人も多いと思います。TOEIC950点と英検1級いずれかだけを保有している人を比較した場合、前者の方が評価をされるでしょう。
ところが、英検1級はその資格自体よりも合格に向けて勉強するプロセスにおいて英語力が飛躍的に伸びることに価値があります。特に私が他の記事でも書いている音読に軸足をおいた勉強をすることで上述したような、ビジネスにおいて日本語で行うのとほぼ同等の成果を英語であげることが可能になります。
その理由は試験の構成と難易度にあります。英検1級は2020年9月時点では以下の構成になっています。
一次試験
- 語彙 25問 選択式
- 長文読解(word&phrase選択) 6問 選択式
- 長文読解(内容理解) 10問 選択式
- 英作文 1問 記述式 200〜400字
- リスニング
- Dialogues 4問
- Passages 10問
- Real-Life 5問
- Interview 1問
二次試験
面接 あるトピックに基づいて持論を述べる。例えば、「オリンピックは商業化されすぎていると思いますか」、「伝統は常に守る必要があるでしょうか」など。
具体的な問題内容については日本英語検定協会のHPに回答付きで掲載されていますのでそちらを見ていただくとして、私はこの構成と難易度が絶妙だと思います。よく、英検1級は学術的で難しすぎるので取得するのはマニアか帰国子女くらいだという意見を聞きますが、全くそんなことはありません。私は実用的な難易度で勉強することで全ての技能がバランスよく習得できると思ってます。
私は米国に4年強駐在しておりましたが、英検1級の試験で出てくる単語や言い回しなどはビジネスではごく当たり前に使われるものが多々あるといつも思っておりました。
例えば、2020年の第一回の検定の語彙問題やリスニング問題を見てみてもよく使われている表現が多く含まれています。
- In hindsight 振り返ってみると
- Encrypting (メールなどを)暗号化する
- Embedded 埋め込まれている
- Lucrative 儲かる
- Beef up (セキュリティなどを)強化する
- Make sense 意味が分かる
- Volatile 揮発的な、移り変わりやすい
私も英検1級の勉強をしている時は、こんな単語本当に使われているのかと疑問に思っておりましたが、これらはビジネスの現場では常識的な範囲でよく利用されています。文字通り実用なのです。
英検1級は資格そのものよりも勉強過程において得られる実力の方に価値があります。日本人がビジネスの世界で国際的に活躍するためには非常に良い資格であるとお勧めしておきます。
P
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