こんにちは。Pです。今回はUSCPAの試験までの手続きを実体験を踏まえてお伝えします。なお、ご自身が出願なさる際には必ず専門機関の情報をご確認ください。下記はあくまでも概要として捉えていただければ幸いです。私はアビタスの受講生でしたので他の予備校では多少手続きが異なるかと思います。
CPAでは受験手続きに半年くらいはかかります。現在の世界情勢に鑑みると更に時間がかかることが予想されます。受験生は勉強だけに集中しがちですが、USCPAの場合には受験手続きもしっかりと準備しましょう。
目次
単位取得状況を確認する
自分の出身大学から成績証明書を取り寄せて、USCPA試験に必要なビジネス単位や会計単位がどのくらい取得できているかを確認する必要があります。私の場合は大学での専攻が政治学でしたのでビジネスや会計の単位はほとんど取得していませんでした。というか学生時代は全く会計に興味はありませんでしたが(笑)。
出願州を決定する
州によって単位条件が異なるのですが、普通に日本の4年制の大学を卒業している場合には、日本で受験ができかつ受験に必要な単位が会計学だけであるアラスカ州で問題ないかと思います。
試験に合格後、実務条件を満たしやすいワシントン州へトランスファーしライセンスを取得すれば問題ありません。ワシントン州の要件では一般企業での実務経験でもよく、更に実務経験の証明者は外部の者でも良いので予備校で対応してくれます。
ちなみにグアムでのライセンス取得は個人的にはお勧めできません。何故なら継続教育の要件のハードルとコストが高いためです。
学歴評価手続き
日本など米国以外の大学で取得した学位や単位は大学で取得された学位や単位が米国の学位や単位と同等である事を証明をする必要があります。
不足している単位の取得
出願州において必要単位が不足している場合は必要単位を取得する必要があります。アビタスの場合はカリフォルニア州立大学と単位認定試験プログラムを提供しており、アビタスの教材を学習していくことで不足の単位を取得することが可能です。しかも単位認定試験は本番の試験と学習内容が同じ(難易度は本試験よりは易しい)なので受験準備と勉強を効率よく行うことができます。単位の取得が完了したらカリフォルニア州立大学に成績証明書の発行を依頼し、NASBA宛に送付します。
これでやっと受験準備の土台ができました。どうですか?かなり面倒ですよね。しかもこれ全て英語です。なので基礎的な英語力は必須の試験です(アメリカの試験なので当たり前ですが)。
出願手続き
いよいよ出願手続きです。手続きは全てオンラインで行うため、まずはNASBAのCPA CENTRALでアカウントを作成する必要があります。www.nasba.org。CPA CENTRALでできることは以下の通りです。
- 出願手続き
- 受験履歴の確認
- 個人情報の変更
登録後、出願手続きに必要な項目を入力するのですがこれが非常に面倒くさいです。あれこれ確認しているうちに1時間くらいかかりますね。予備校のマニュアルがないと正直厳しいでしょう。
全ての入力が終わり受験料の支払いが終わると受験資格審査を経て晴れて受験票(Notice to Schedule)を入手することができます。
ところで、アラスカ州の場合は初回出願手数料で185ドル、再出願時で90ドル、これに加えて受験料が210ドルかかります。更に日本会場の場合は350ドルが追加されます。つまり、1科目受験するために最大で745ドルかかる計算になります。実際にクレジットカード情報を入力する時に手が震えましたね。そして、「ここまでする価値がある試験なのか」といつも自問自答をしました。毎回、「必ず合格してこのコストを上回るリターンを得るぞ」と気合いを入れてPaymentを押してました。
試験会場の予約
受験票を受け取ったら試験会場であるプロメトリックテストセンターの予約をします。試験の2〜3か月前から空き状況を確認できます。自分の勉強の進捗に合わせて日程を確保しましょう。さあ、後は本番で全力を尽くすのみです。
私は4科目の内3科目はニューヨークの中心、One Penstationという試験会場で受験をしました。色々、緩いアメリカですがテストの監視体制はさすがでした。試験中、一瞬靴を脱いだのですがそれだけで注意を受けましたし、ポケットの縫い目までチェックされました。ただ、勝手にマンハッタン で試験を受けているという優越感に浸ってました。特にメリットはありませんが自己満です。。
以上が概ね受験までの流れです。次回は各科目ごとに解説していきます。それではまた。
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